2010年2月14日日曜日

庚申待ち

古今亭志ん生の小話で庚申待ちというのがある。庚申(かのえさる)の日は眠ってしまうと体の中から虫が出て天に行きその人の悪事を報告するのだそうだ。だから眠らずに一晩中話しをして体の中の虫が出かけないようにするのだそうだ。そんな夜に熊さん、八さんのような人が集まってたわいない話をする。

話の内容は、茶飯屋(茶飯屋ってどんなのか知らないが、)が切られたがなぜ切られた?それは茶飯切り(試し切り)だ。とか、座頭と太鼓持ちが盗賊に殺されて座頭は粉々にされてしまった。盗賊は太鼓持ち(餅)をちぎってで座頭(砂糖)をつけて食べた。などという話だ。

この庚申の宵は歴史や落語の中の話だけでなく我が家のある地区にも今だに残っているのだ。他の地区では一晩中語り明かすところもあるそうだが、私の住んでいる地区では2時間飲んで話すだけだ。それこそ熊さん、八さんのような話をするのだ。普段あまり付き合いの無い地区の人と話しができる。このような伝統行事が続くのは面白いことだし大切にしたいと思う。

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