2010年2月18日木曜日

PSオーディオ

PSオーディオのPWTというCDトランスポートの紹介記事を雑誌で読んだ。
どうやらこれは今までとは違うタイプのCDプレイヤーのようだ。
一口で言うとCDのリッピングをしてデータを蓄えてS/PDIFなどのシリアルで出力する

http://www.psaudio.com/

PC用のCD/DVDメカを使いRippingソフトでCDのデータを読み込む。このRippingソフトはExact Audio Copy(EAC)だそうだ。標準のソフトではそのまま使えないので組込み用のソフトウェアの提供を受けたと思われる。EACはLINNが推奨しているソフトの一つである。エラーリカバー能力が最も高いRippingソフトの一つと言われている。


通常のCDでは再生時、線速度一定にするためのサーボがかかるがPWTではこのサーボを掛けないのでサーボ電流の影響が無くなるそうだ。しかしピックアップへのサーボはかかるのでサーボの影響が無くなるわけではないし、PCでリッピングする場合に比べてエラー訂正を短時間で行う必要があるので不利である。一方でPCではドライブ、電源やケース構造が千差万別であるのに対してPWTでは最適なドライブの選択とそれを活かす設計をしているので総合的に見ると甲乙はつけ難いと思われる。


高性能なCD/DVDメカは手に入らないこのご時勢。メカを内製するよりも安いPC用のメカを使い、それを逆手にとって高性能を実現するのはなかなかいいアイデアだ。


さらにPWTではLAN経由でCDのメタデータやアルバムアートをダウンロードして表示できるので便利だ。LINN DSではDBAMP?かなにかを使うとアルバムアートがダウンロードできるがEACを使うとこれができない。Ripping後アルバムアートデータベースにアクセスする必要がありしかも1枚づつ手動で行う必要がある。面倒なのでやっていない。(良く調べれば自動で全アルバム一括する方法があるかもしれないが)その点ではPWTは優れているがプレイヤーのパネルに表示されても遠くて見えないし、、宝の持ち腐れ?


PWTは読み出したデータをRAMに入れて高精度クロックで読み出す。DACとの間は通常のS/PDIFなどのI/Fも用意されているがI2Sでも出力される。I2Sはクロックも転送されるのでDAC側でPLLで再生する必要がなくジッタの影響が抑えられる。


以上のようにPWTは外観は普通のセパレート型CDプレイヤーだが、Ripping~再生をその場で行うシステムであり音が良さそうだ。一度聴いてみたい。
想定ユーザはPCを扱うのが苦手で従来と同じ使い方でないと困るユーザと考えられる。いずれこれをベースにストレージとメディアサーバー機能を内蔵したプレイヤーに発展するのではないかと想像する。 あるいは近い将来全てのCDプレイヤーはこのタイプになるかもしれない。


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