9月8日に成田に到着。
NEXで新宿に向かう車窓から成田の水田の様子が見える。稲刈りの季節だ。
今回特に気づいたことがある。
日本の田んぼは一つ一つの面積が狭い。スコットランドの麦畑は広い。しかも平らにせず自然の地形のままである。スコットランドのほうが農地を作るコストも安いし耕作するコストも安い。
日本の中でも平地の多い千葉県でさえスコットランドに比べると1枚あたりの耕作地面積が狭い。これは多分に水田という耕作の仕方によるところが大きいとは思う。しかし戦後の農地改革により農地が細分化されたことが原因の一つではないかとふと思った。農地が小地主ごとに細分化されたため現在のような状況になっている。農地改革は占領軍により行われた。WTOのドーハラウンドを見るまでも無くアメリカが農業を大事にしていのは明白だ。農地改革と政府の農業政策の無策により日本は現在現在のような状況になった。そこにアメリカは様々な農作物を輸出する。
だとしたらアメリカはなんと先を読んだことをしたのだろう。
出張中に飲んだ友達も同じ話をしていた。丁度三笠フーズの問題の時である。三笠フーズのような問題が起きるのはWTOのウルグアイラウンドで米の輸入を受け入れたからである。その結果今回のような問題が起きている。結局無駄な輸入だったのだ。
今のままでは日本の農地はどんどん減って行く。ドーハラウンドで問題になった政府の農業への補助は日本には当てはまらない。政府補助により輸出を奨励するアメリカのようなやりかたは確かに工業製品のダンピングと同じ構図であり問題だ。日本は農産物を輸出するのではない。ほとんど内需だから堂々と政府補助を行い農地がこれ以上減少することを防ぐべきである。
出張中にかみさんの実家の稲刈りがあった。近くの専業農家にお願いして刈ってもらう。コンバインを使って30分程度で稲刈り終了!でも30分で刈れるコンバインは1000万円以上する。以前は稲刈り~はぜかけ~脱穀とかなりの手間がかかった。小額の投資で済ませるに人手で補うしかない。
どちらのタイプの農業でも儲かるようにしろとは言わない。大規模農家に農地を貸していればそこそこの儲けがあるようにすれば農地は守れて農業自給率を増やせるはずだ。それがだめなら早いうちに逆農地改革でもしないと本当に日本の国土はめちゃくちゃになってしまう。
今度の選挙で農業政策については根本的な改善は見られない。困ったものだ。
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