2008年4月1日火曜日

ヒースロー ターミナル5

 空港にもいろいろと特色があります。世界のいくつかの空港を利用してきましたが、私が空港にあまり興味が無いためか記憶がありません。それでもヒースローは設計が古いために利用しにくい空港という印象があります。歩く距離が長いこと、構造が複雑で判りにくいこと、ターミナル間をバスで移動しないといけないことなど,,,
 3月27日に鳴り物入りでターミナル5が開業しました。ここはチェックインの際ビジネスとエコノミーの区別がないそうです。どこでチェックインしても待ち時間がほとんど0でチェックインできるのだそうです。建物としても非常に大きな建物で英国の威信をかけた事業だと思います。それなのに、それなのに・・・どうなっているのか良くわかりませんがトラブルがあり多くの便が欠航したり荷物が28000個も滞っているようで大変なようです。
 おそらくシステムのバグだと思いますが、詳細はわからないので例によって思いついたことを勝手に書いてみようと思います。

・メガシステムの開発が限界に達しているのでは?私のようなエンジニアリングの底辺で蠢いているものにはわかりませんが小さなプロジェクトであっても以前より難しいプロジェクトマネージメントが要求され、かつプロジェクトマネージメントが集合知として蓄積されて行きません。メガシステムであってもプロジェクトマネージメントの手法や質が格段に優れていないような気がしています。つまり個人の資質に頼っているのではないでしょうか?そのような中で指数関数的に拡大するメガシステムはもはや人間の能力を超えているのではないかと、、

・これも推測ですが、日本人は何か問題があるとリカバーしようと必死で対応します。そのために何日を徹夜をして体調を悪くする人さえいます。あまりに過酷な労働はかえって能率が下がるのですが当事者としてはそこまでやらざるを得ないほど義務感を感じているのです。これに対して英国人は割りとクールで問題があっても平気で休むし、徹夜などほとんどしません。どちらがいいかは別としてそのような国民性が今回の問題の長期化をしているのでしょう。

・ターミナル5の利用者はBAです。英国の空港を運営するのはBAAという会社でここはスペイン?かなんかの会社が株を保有しています。ついこの間、空港内の免税店の部分だけイタリア?の会社に売却しました。今回のシステム構築を誰が責任を持って推進したのかわかりませんがこれら複数の関係者のコミュニケーションがうまく行っていたのか??

・もともとBAは荷物のロスト率が高いんです。私が出張でエジンバラに来た時BAを利用した際2/2=100%で荷物がロスト(遅配)しました。他の出張者も何人かBAの際に荷物がロストしました。ANAとBDIの乗り継ぎでは一回もロストなしです。当時BAは国際線も国内線もターミナル1を利用していたので荷物の管理は他の航空会社より有利なはずです。そもそもレベルが低かったです。従来頻発したロストはターミナル移転や建設による負荷増によって引き起こされたのでしょうか?また苦しい航空業界の経営の中で新ターミナルに多くの工数を割けることができなかったのでしょうか?

 最初のパラグラフだけが事実であとは私の妄想ですのでご承知を。

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