9月に南アフリカでインターネットと伝書鳩のデータ転送速度の競争をしたそうだ。4GBのデータを同時に伝書鳩とインターネットで80km離れたところに送った。鳩は1時間でデータ転送できたが、インターネットでは2時間ほどかかった。余裕で鳩の勝ちだ。
南アフリカの通信インフラのパフォーマンスの悪さに業を煮やしたIT会社が行ったアピールのための実験だ。ワールドカップの時に世界中からプレスが来て通信がパンクするのではないかと危惧されているそうだ。
今や4GBは一つのUSBメモリやSDカードで実現できる容量だ。また80kmは鳩にとっては遠すぎない距離なので鳩にとって都合の良い条件であった。距離が1000km位になれば結果は変わるだろう。
鳩の場合1羽で運べる重量は昔から一定だが、メモリの高容量化が進んでいるのでデータ転送速度は急激に増加している。いわばBaud rateは一定だが多値化によりbit rateが増えているようなものだ。
伝書鳩によるデータ伝送と言えばRFC1149を思い出す。RFCはRequest for commentのことでTCP、IP、UDP、DHCPなどのインターネット関係のプロトコルを定義している規格だ。4月1日に発行されるRFCの中に冗談のRFCが含まれていることがある。
その一つがRFC1149で抜粋だがおおよそ以下のような内容だ。
http://www.ietf.org/rfc/rfc1149.txt?number=1149
タイトル
鳥によるIPデータの伝送
概要
この伝送方式は大きなディレイ、低いスループット、低い高度を提供する。接続は単一のポイント-ポイント伝送に限られるが春以外は多くの伝送路を相互干渉無く用いることができる。
フレーム・フーマット
データはロールに16進法で印刷しキャリアの足に巻き付ける。データを受け取ると光学的にスキャンして電子的に通信できるように変換する。
南アフリカの実験を行った人は当然のこのRFCを意識してパロディとしてやったのだろう。
引越しの間にこんな馬鹿げたことを書いているのはどうかと思うが、少しは息抜きしないと。 明日の午前中にはパッキングは終了させたい。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿