2007年12月31日月曜日

犬の海外渡航について(5)


業者の選定の前に基本的な説明をちょっとだけします。

英国の場合defraのWebに犬などを英国に連れて来る場合の認定ルートや輸送会社が書かれています。
http://www.defra.gov.uk/animalh/quarantine/pets/procedures/support-info/routes.htm

これによると日本からは成田、名古屋、大阪の三空港が出発地として登録されています。  英国への入り口はヒースローのみです。日本から英国への直行便はヒースロー着なので問題ないです。
航空会社は日本の会社としては日本航空と全日空が登録されています。もちろんBAやVirginも使用可能です。

犬はケージに入れて送る必要がありますがケージの規格はIATAで決められています。(*1)
http://www.iata.org/NR/rdonlyres/5F71D762-42D4-4838-AE75-C22793F49261/0/LAR_34th_Cont_1.pdf

業者の選定
さて犬の渡航手続きですが自分でやるのはとても大変なので、私の場合は業者に依頼しました。結果的に大手N通運さんに依頼しました。(*2)

必要な書類は運送業者さんから連絡がありますが以下のようなものです。

・EU証明書  Third country official veterinary certificate
・C5フォーム
・動物輸送の申し込み書
・各種証明書(マイクロチップ、狂犬病予防接種、抗体検査結果)
・犬の健康証明書
・輸出検疫証明書

EU証明書 Third country official veterinary certificate

http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/site/en/oj/2004/l_358/l_35820041203en00120017.pdf

EU圏内にEU域外から犬などを連れていくときに受け入れ国が要求している書類です。defraのWebから入手可能です。EUで定めたスキームに従った書式です。英国以外のEU諸国に犬などを連れていく場合にも同じ書類が使用できる思います。EU内での犬などの移動にはPet Pasportという別の証明書があるようです。

必要事項を記入し(一部かかりつけの獣医さんに依頼)渡航前に動物検疫所でスタンプを押してもらい完成します。国がこの犬は健康なのでEUに入国可能ですと証明するものです。

c5フォーム

英国に動物を連れていく際の免税の申請書です。
http://www.jamescargo.com/documents/c5.pdf

英国の国税庁のWebから入手します。英国の税制についてちゃんと調べていないので幾らまでなら無税なのかわかりません。犬の価格として購入時の金額を記載しましたが、犬の価値は時間が経つほど上昇するのか?ある年齢を過ぎると余命が減るので価値が下がるのか?そもそも家族同様の生き物に値段を付けるのが納得できない!など疑問が湧きましたが文句を言ってもしょうがいないので素直に記入しました。c5フォームが必要と言われて英国国税庁のWebを探したのですが、相続税の書式が出てきたりしてたどり着くのに苦労しました、、、

動物輸送の申込書
業者ごとのフォーマットです。荷主、荷受人、犬の情報、犬を入れるケージのサイズなどを記載します。

各種証明書
これは事前の準備で入手しているのでそれを添付すればOKです。

輸出検疫証明書
検疫時動物検疫所で作成してもらいます。

フライト日程を確定するために動物輸送の申込書を作成して送りました。
その他の書類は記入できるところだけ記入したものを送って記述内容に問題ないかの確認を依頼しました。

*1 マーリーというラブラドールとの生活を書いた本の中にマーリーを飛行機で輸送する際に著者と航空会社がケージが規格に適合するかなどやりとりする様子が書かれていました。それが記憶にあるのでだいたいは知っているつもりでした。この本を読んでいる時にCharlieも飛行機に乗るとは想像もしませんでした。

*2 最初大手輸送会社なら動物の輸送もしていると思い、荷物の発送を依頼した同社の担当者に聞きました。「犬はわかりませんねー」との回答でした。結局航空会社に相談してN通運さんの担当窓口を紹介してもらい電話しました。やはり生き物の輸送はまだ一般的でないのでしょう。また大きな会社なので会社の業務すべてを従業員が把握するのも困難だと思います。 Webで調べても検索キーワードが適切でなかったためか、動物の渡航の業者にたどり着けずあれやこれやと探しているうちに辿りついたという感じです。

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