今週は、風がすごく強く雨が降ったりやんだりの天気です。
歩いていると風で1mくらい進路がずれてしまいます。
かみさんはCharlieの散歩が大変だったと思います。
昨日家を見に行きました。長屋形式で狭いため見送りました。新築で駅に近く便利なのですが。ちなみにこちらでは、形態により以下のようになっています。
flat = アパート
terraced house = 長屋
semi detached house = 2軒繋がりの家
detached house = 一戸だて
エジンバラ市内では予算上Flatしか住めませんが、私達が住もうとしているのは田舎なのでdetached houseに住めます。早く見つかって欲しいものです。
さて、英国の技術者の状況について引き続きとりとめもなく書いてみたいと思います。
以前、技術者の採用をした時にUK国籍の若手エンジニアがほとんど応募して来ないことを書きました。
http://tkmtet.blogspot.com/2008/02/blog-post_17.html
ある記事によると工学系の大学としては英国でNo.1のインペリアル大学の卒業生のうち50%は金融や証券業界に、25%は大学に残り研究を続ける。たった25%が企業に就職してエンジニアとして働くとのこと。この記事は学生の進路の比率について書いてあるだけで、国籍の内訳については書いてありません。UK国籍で企業でエンジニアとして働く人は10%以下に違いありません。UK国籍の若手エンジニアが少ないのはうなずけます。
英国は国策として金融市場を強化し外貨の流入を促す政策を取ってきました。エンジニアとして働くよりも金融業界で働くほうが収入もいいし、トレーダとして成功すれば一攫千金も夢ではありません。
これ以外にも気になることがあります。私の会社では地元の大学と共同研究をしようとして博士課程の学生を探しています。共同研究の際、政府の援助が出るのでUK国籍の学生であることが条件です。もう半年以上たちますが該当する学生が居ません。他の国籍の学生はいるがUK国籍の学生がいないそうです。
エジンバラ大学の教授に合ったときに聞いてみました。修士課程、博士課程についてですが40人程度のクラスのうちUK国籍の学生は2-3人!20人ほどが中国人、約10人がEU内の学生、残りがパキスタンなどからの学生だそうです。
学部にはUK国籍の学生はもう少し居ると思いますが、修士・博士課程で学んでも就職先がないので学部を卒業すると就職してしまうそうです。(当然半分以上は金融界に就職かな?)これには意外でした。英国は修士・博士課程を終了した学生が企業で正当な報酬を受けて働いていると思っていたからです。
UK学生との共同研究に対する政府援助は、UK国籍の学生を増やすための施策でしょうが、地元大学との共同研究がなかなかできないと企業がUKに立地しているメリットの一つが無くなってしまいます。UK学生が盛り返すまでのつなぎでもいいので他の国籍の学生との共同研究にも援助するべきではないでしょうか?
そんなことを書いていたら、LSE(Londonの証券取引所)へ新規上場するハイテク企業がNYSEやナスダックより大幅に少なくなってしまった。という記事を目にしました、、、 エンジニアを金融・証券市場に投入し国の成長を図っているのに結果は芳しくない。証券市場も工業界もじり貧、、 どこかの国よりはましですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿