WadiaのiPOD用DOCやLinnのDSシリーズは私が興味を持っている分野である。
実際に私はLinnのSneaky DSを購入して使っている。
音元出版のWebによると今年のCESでもiPOD対応の機器が展示されているようだ。
Wadiaに続いて英国のCHORDもINDIGOというモデルでiPODからデジタルで信号を受けている。このような流れが大きくなって来たと実感する。
この流れはAudioとPCがより密接になっていく方向であり、Audioの上流はPC側に移って行く方向なのだと思う。
上流というのは高級という意味ではなく、信号の流れがプレイヤー → プリアンプ → パワーアンプ → スピーカーと川のように流れると考えた場合の上流側、すなわちプレイヤーの部分を指す。場合によってはプリアンプも含んでもいいだろう。下流というのはパワーアンプとスピーカーを指す。
LinnやWadiaの製品の発売は、将来Audioメーカーが上流部分をPC陣営に明け渡すきっかになると思う。しかし前にも書いたがLinnやWadiaがやらなくてもどこかが必ずやることだから、どうせ誰かがやるならイニシアチブを持ってやることをこれらのメーカーは決断したのだろう。
下流部分はいつまでたってもAudio陣営の独壇場だと思うので、PC陣営とAudio陣営の協力体制がこれから始まるのだと思う。この流れを一歩先に行っているのがONKYOである。大したものだ。
今までは中~高級Audioは非常に小さな市場だった。音楽を聴く人のほとんがiPODのようなプレイヤーやミニコンポで音楽を聴いていて、私のようなAudioに金をかけている人は少数派で白い目で見られていたのではないか?
Audioの鉄則として入り口で失われた情報はあとでは取り戻せないというのがある。だから入り口、すなわちPlayerに金をかけて来た。それがPCやiPODにより非常に安価に高性能なPlayerが実現できるようになる。
安価に上質な音源を手に入れたリスナーの中にはそれを最大限生かそうとする人も何割かは居るだろう。 上流部分のコストが下がるので従来の半分のコストで同等の音が得られるのだから。
Audio陣営は上流部分をPC陣営に明け渡す代わりに多くの下流ユーザーを獲得する可能性があるのだからそのための動きを始めなければならない。そしてそれこそAudio陣営の得意な土俵なのだからやりようによっては再度Audioメーカーの発展があると思う。
1980年代に不況産業に指定されたAudio業界。いまこそAudioのChangeだと思うが、
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