久し振りにオーディオネタ。
Linn DSシリーズの良さはCDのDataを正確に取込んで、読み取りに起因する音質劣化を無くすだけではない。
CD Quality(16bit 44.1kHz)を超えるStudio Master Quality(24bit 96kHzなど)の音源をLinn Recordなどから入手できることがもう一つの魅力だ。
http://www.linnrecords.com/index.aspx
先ずStudio Master Qualityがどの程度よいか試してみるためにワグナーの「トリスタンとイゾルデ」を購入してみた。フォーマットとしては最上のもので24bit 196kHzである。
http://www.linnrecords.com/catalogue.aspx?format=high&sort=releasedate&order=desc
CD Qualityとの差を比較するためこの中の一楽章だけCD Qualityのものも購入した。
聴いて見た。Studio Master Qualityのほうが音の肌理が細かい。例えばオーボエの音色がすごく滑らかである。弦の響きも自然。あきらかにStudio Master Qualityのほうが上質な音だ。
かみさんにも聞いてもらった。かみさんも同じ意見だった。しかしかみさんはCD Qualityのほうが好きだという。確かにオーボエの響きはCDのほうがざらついた様に聞こえるがリードの状態が違えばこんな音色もあるだろう。私は先入観がありStudio Master Qualityのほうが良いと思ったが、どちらがいいかと聞かれれば確かに好みの差の範囲内だ。
弦の音色もCDのほうがわずかにぎこちなく聞こえるが実在感があるとも言える。
今度は違う楽器や音楽で確かめてみたい。
比較しながら思った。
二つのフォーマットを切り替えながら注意して比較したので、その差が判ったがそうでなければ違いを判別するのは難しい。またCDフォーマットだけ聴いていればそれでも十分楽しめるし音楽に感動する。
Studio Master Qualityのほうが実際の音の近いのかもしれない。本当の音に近いことはAudioとしては意味があるが音楽としてはどうか?本当の音から遠くても演奏が魅力的に聞こえればそれがいいのではないか?
その後聞いたJacoの演奏は LP →wav →aac128kbps→FLACというもので音のクオリティは明らかに劣る。しかし演奏が良いので音楽として凄く感動する。
いくら音質が良くても魅力的な演奏でないと感動がない。
これから高音質かつ素晴らしい演奏が提供されるか?それが一番の問題だ。
Audioって意味ないんじゃないの?という声も聞こえてくる。しかし現状のフォーマットの中でできるだけいい音質で聴くために高品質なAudio機器は必要だ。また高音質でエキサイティングが演奏が現れる時のためにインフラとして準備しておくという意味でも超CDフォーマットのAudio機器は重要だ。
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