2009年1月6日火曜日

奇跡のリンゴ

”奇跡のリンゴ”とい本を読んだ。
無農薬、無肥料でリンゴを栽培する青森県の農家の木村さんの話だ。 リンゴは非常に手がかかる作物である。
冬は剪定、春は花摘、初夏は摘果、秋はリンゴに万遍なく陽があたるように果実の向きを変える。そしてその間に2週間に一度づつ消毒を行う。 実がついてから台風でも来たら眠れない。

かみさんの実家が小さなリンゴ畑を持っていて私も少々手伝いをした。ただ手伝っていただけなので消毒の多さにびっくりしてなんとかならないかと思ったものの、そういうものなんだと納得してしまった。

青森県の木村さんは無農薬で栽培することに挑んだ人だ。その過程たるや大変なものである。リンゴは1年に一度しか方法が正しいか検証できないため、4枚ある畑を全て無農薬で栽培して検証速度を上げるという無謀なことをした。

簡単に無農薬栽培は成功せず全てのリンゴ畑で収穫が0になったので、収入が減り家族は大変な思いをしたが木村さんを信頼して協力した。

木村さんの畑は害虫や病気が発生したので周りから白い目で見られて大変苦労した。
もちろん木村さんは周りに迷惑がかからないように害虫を手で取るなど努力を惜しまなかった。

5-6年間出口の見えない中での苦労の末、全てをあきらめかけたときにヒントをつかみ無農薬栽培に成功したという物語である。

木村さんの粘り強い努力は本当に凄い。世の中には普通の人間が100年かかってもできないことを数年でやってしまう人がいる。ひらめきだけではなく、普通の人が100年かけて考え、実行することを集中して短期間でやるのだ。私のように漫然と生きている人間には想像もつかないことだ。

そして木村さんを支え続けた家族や周りの人々も素晴らしい。私が家族なら投げ出しているだろう。 彼らの協力が無かったら成功はありえなかったと思う。特に義理の父母は良く木村さんの挑戦を応援し続けたと思う。

私が今やっているProjectもなかなか売り上げにつながらない。方向性は正しいと思うが結果がついて来ない。木村さんの苦労に比べたら取るに足らない苦労だが、進む道を信じて、でも独りよがりにならず常に客観的に考えながら進んで行きたい。

なーんてマジメなことを書いてしまった。

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