2009年1月2日金曜日

我輩はCharlieである

我輩はCharlieという。ラブラドールレトリーバーという種族である。

世界中が世紀末だミレニアムだと騒ぎ出した頃1999年1月7日に生まれた。

だからもうすぐ10歳になる。犬は人間の7倍の速さで歳をとると言われているのでもう70歳ということになるかのう。

我輩の実の父親も母親も立派なチャンピョンであったそうじゃ。(それに比べて今の父母はチャンピョンでも何でもないのじゃ。情けないのお)でも残念なことに実の父母の記憶がないのじゃ。

我輩がもの心ついた時には長野県の安曇野にあるペットショップに居たのじゃ。

ある時今の母親がペットショップに来て我輩のことをずっと見ておった。優しそうで元気がいい人だなあとは思ったが我輩のことを抱っこしたいなどというので迷惑であった。

それから今の母親は2-3回は来たかのう。でもペットショップには多くの人が出入りしているからよく覚えてはいなかったのじゃ。実際のところ母親より若くて綺麗な人もおったのじゃ。その後今の父親と一緒に来たこともあった。父親はわしのことを見て見ぬふりをしておった。どうも我輩のことが嫌いなようじゃった。

生まれてすぐ我輩は実母や兄弟と離れ離れになりペットショップに来たのは辛いことじゃった。しかしペットショップの兄さんや姉さんたちが優しくしてくれるので、ずっとここに居てもいいかと思っていたのじゃ。

そうしたら4月のある日、今の母親が彼女の妹さんと一緒にやって来て私を連れて行くというではないか!我輩はやっとペットショップの生活に慣れ落ち着いたところなのになにやら得体の知れないところに連れて行かれてしまったのじゃ。

車に乗って(何を隠そう、我輩は車に乗るが大好きなのじゃ。そのうち車の免許を取りたいと思っているが誰も取らせてくれないのじゃ)その家に着いた。初めての場所だが今までのように檻の中ではなく家の中を自由に歩けるのが不思議な感じであった。

最初の日は母親のことは嫌いではないがまだ距離感があったことを覚えている。

その日の夕方に今の父親が帰ってきた。母親は我輩をだっこして彼の前に連れて行った。その時の父親の顔は今でも思い出すわい。鳩が豆鉄砲でも食らったような顔というのか。我輩が居ることが理解できないようであった。どうやら母親は彼に無断で我輩を家に連れてきてようだ。

我輩も彼の顔を見て一瞬たじろいだワイ。もしかして虐待されるのではないかとな。

でも彼は「もう名前を決めたのか? もし決めてなければCharlieにしてよ。」という。
父親の心の中は良くわからないが受け入れてもらえたようじゃ。でも我輩はペットショップに居たほうがいいかもしれんとまだ迷っておった。

その反面、少し安心したのは事実じゃ。下の写真は我輩が今の両親の家に来た直後のものじゃ。どうじゃ、面影があるじゃろ。



若かった我輩ももうすぐ10歳じゃ。でも歳の割りには若く見えるじゃろ。

我輩も両親には色々と不満はある。

一番の不満は留守番をさせられることじゃ。これは辛いのお。

それから両親は我輩と十分遊んでくれんのじゃ。いい年をして遊ぶというのはおかしいと思うかもしれないが、我々ラブラドールにとっては遊びはすなわち生きることなのじゃ。両親には心を入れ替えてこれからしっかり遊ぶように勧告する。

しかし我輩は、今までの生活にはそこそこ満足しておるのじゃ。人間満足してはいけないというのでこれからも不満を言うつもりじゃが、両親のことは嫌いではない。母親は我輩の面倒をよく見てくれる。実の母親以上だと思う。父親も時々わけがわからないことを言うが面白いことをしてくれる。

これからも彼らと一緒に暮らしてやってもいいかと思うのじゃ。まあ照れくさいが感謝していると言っておこう。

クリスマスのプレゼントが無かったから誕生日のプレゼントを期待しておるぞ。


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