2009年5月28日木曜日

Audioか音楽か?

よく音楽が好きかAudioが好きかという議論がある。例えばAudioが好きな人はAudio装置でジェット機の音やSLの音を聞いて楽しんでいるとかAudioマニアを揶揄する話も聞く。私はどちらも好きだ。でもジェット機の音を聞くのは好きではないけど、、

Audioのことを忘れてずっと音楽だけ聞いていると、そのうちにムクムクとAudio装置を変えてみたくなる。Audio装置は高いレベルで不変にして、装置について考えずに音楽だけ聞きたいと思わないでもない。でも常にもっといい音になる筈だと考え(実際に今の音に不満だらけだ)なにかやりたくなる。

こちらにいると限られた機材を使って聞くだけなのであまりやることが無い。機器を購入しようと思っても日本へ持って帰った時に無駄になるものは買いたくないのである程度固定した装置とレイアウトで聞いている。

スピーカは現在TannoyのAutograph miniを使用。小型タイプなので低音の出がいまいち。少々欲求不満である。本来なら大口径のスピーカにしたいがこれは無理。日本に帰れば大きなスピーカーがあるので。スピーカーを固定するならアンプで少々補正したい。トーンコントロールあるいはグラフィッックEQで補正するかダンピングファクター(DF)の低めのアンプを使って低音をぼんつき気味にして量感を出すことが考えられる。DFの低い真空管アンプを使えばAutograph miniはもう少し豊かな低音が出ると想像している。

今使っているSneanky内蔵のアンプや、Linn Majikは比較的DFが高そうだし上品すぎるきらいがある。以前同じくLinnのKloutを使っていたがこれも押し出しが良いタイプではなかった。アンプを変えてみたいが中途半端なアンプを購入しても日本へ帰った時にはお呼びでなくなる。

ベーリンガーなどの安価なグラフィックEQを使うにはもう一台アンプを使い、Sneakyと外付けアンプの間にEQを入れる必要がある。これはちょっと大掛かりになってしまう。

Sneaky DSにはDSPが入っているのだから、このDSPでEQ機能が実現できればいいと切に思っている。 そしてPCと組み合わせればアキュフェーズのDG48のようなオーバーオールの周波数特性の補正ができる。 (DG48ほど簡単にはできないが)
(1) DSでスイープ波形を再生する。
(2) PCを使ってスピーカーからの再生音を録音する。
(3) スペアナソフトで周波数特性を測定する。
(4) ソフトウェアで自動的に、あるいは人手でEQの補正量を求める。
(5) 補正量をもとにDSPのフィルタの係数を求める。
(6) PCからLANを経由してDSのDSPのUpdate

上記のステップを行なうためには既にあるフリーソフトなどが使える。Linnが開発するのはDSPのファームウェアとフィルタの係数を計算するPCアプリだけだ。比較的少ない開発費でできると思う。
どの程度のDSPの余力があるかによるが、、
これができると結構楽しめそうだ。

そういうわけでこちらではAudio装置にあれこれと手を入れるよりも音楽を聞く比率が高い。Audio雑誌などを見ながら上記のような妄想をしたり、将来日本に帰ったらやることをあれこれと思い描いて楽しんでいる。

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