2008年10月22日水曜日

米国の食料ビジネス

やっと日本のTV放送が受信できるようになったので、それを見ている。
NHK特集で 「世界同時食料危機(1)」という番組を見た。
米国の食料政策については断片的な情報は知っていたがこの番組を見てその実態が初めてわかった。
大変残念なことに「世界同時食料危機(2)」は見ることができなかった。

要するにアメリカは
・畜産業を世界各国に普及させる
・畜産の飼料として安い米国産のトウモロコシを輸出する
・これにより輸出先の農業を駆逐する
・競争相手が無くなった時点で値段を吊り上げて利益をむさぼる

私は何年も前からこのような事態が起きるリスクがあるから食料の自給率を上げる必要があること、そして肉よりは穀物や野菜を食べる比率を増やすことが最重要だと考えていた。考えているだけじゃしょうがないんだけどね。

実際に食料危機が起こりその構図を知ることができた。

食料政策は社会保障、防衛、教育などと並ぶ国の最重要政策の一つである。日本は、他の重要政策と同じく食料政策も米国の言いなりで今はこの有様だ。

政府は一時的な農家への所得補償だけではなく、日本の農業が再生・活性化する根本的な政策を取ってもらいたい。

政府の集落営農化による農業振興は逆効果だと思っている。しかし方向性は正しいかどうかともかくこの方向しかなさそうだ。現在の制度の中途半端で無意味な部分を改善し、農業法人が利益を上げ米だけでなく様々なプロダクト・ミックスで業容拡大できる仕組みを作ることをぜひ実施してもらいた。


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