あっという間に読めてしまう本だ。それだけ物語に引き込む面白さがある。 登場人物は不思議なキャラクター。物事に執着がなく、人生の人生を自分で切り開く気力が無さそうに描かれている。なのに、自分を持っていてこだわりがある。25歳にして料理の達人。こういう人が実際に居るとは思えない。何かを象徴しているのか?
小説の中で使われる形容は私にとっては新鮮な感じがする。「外には美しい夕焼け空が広がっている。まるで、地球をそのまま巨大なはちみつのビンに沈めたみただった。」とか「空には玉ねぎの薄皮みたいに半透明の薄い雲の膜が、ぱたtりと貼り付いている。」とかの表現だ。
たんたんと進む物語は最後で思わぬ展開をする。なんとも不思議で魅力的な話しであった。
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