2010年1月30日土曜日

薪割り開始!

スコットランドに赴任中も家の周りに薪を置いて置いた。赴任期間を延長しようとしていたのでその場合には誰かに薪を譲って使ってもらおうと思っていた。薪はあまりビンテージになると腐ったり虫に食われて火力が衰えてしまう。

しかし赴任の期間延長をせず帰って来たので3年ものとか4年ものの薪を使っている。さすがに4年ものは熟成が進みすぎて良くない。

それでも着々と消費している。おかげで家の中は本当に暖かい。

来年や再来年の薪を買おうか迷っていた。目の心配があったので薪割りができるかわからなかったのだ。今の所、目はOKだったので年末にいつもお願いしているところに玉切りの楢薪をお願いした。しばらく留守で連絡して居なかったのでまだ営業しているか心配だったが、元気でやって居た。よかった。

週末に薪が届いた。2tトラック一台分だ。今年は小振りな薪だ。どうやら最近薪の注文が多くなり、私が注文したのが遅かったのでこの薪しか間に合わなかったそうだ。そう言えばこのところ薪ストーブを入れている家が増えているなあ。

私は楢薪とりんごの木の薪を半々位使っている。りんごの木は近くのりんご農家がりんごの木を切った時にもらうのだ。しかしりんごの木も以前は畑で燃やしていたのに最近は貰い手が増えて入手が困難になってきた。私はしばらく不在だったので入手できるか不安だ。

楢薪は火力が強く火持ちがいい。他の薪と全然違う。炭で言えば備長炭と他の炭の違いに例えられる。



薪を割るのには斧を使う。安い薪割り機は使いものにならない。良い薪割り機は高いので薪割り機を買うくらいなら割った薪を買ったほうが良い。それに薪割りという楽しい作業を機械にやらせるのは勿体ない。というわけで人力による薪割りをしている。

使っている斧はマジック斧というもの。魔法のように薪が良く割れるという意味のようだ。普通の斧より重く(約5kg)断面の三角形の頂角が大きい。通常の斧が木に鋭く食い込んで割るのに対してマジック斧は力にまかせて木をこじ開けるという感じだ。インパクトの瞬間に一気に木の繊維を大きく分断し、あとは慣性力にまかせてそのまま斧が木を通り抜ける。

木を手に取ると割り易いか、どの方向に斧を入れればいいかなどがほぼわかる。一般に木は根元を上にして割ると良いというが、逆のほうが良い木もある。先ず木の上下を決定し、次に木の向きを調整する。一呼吸おいて最適なポイントに斧を振り下ろす。簡単に割れると思った木がスパっと綺麗に割れた時は気持ちが良い。逆に予想と違いてこずると少し悔しい。

節のある木は割りにくいし、中が腐っている木も繊維が絡み合っていて綺麗に分離しないので割りにくい。そのような場合には同じ場所をめがけて根気良く斧を入れる。斧を当てる場所がいつも同じでないと効率が悪い。この辺りは腕の見せ所だ。これでもかと木に斧を振り下ろすとストレス解消にもなる。そして筋の悪い木を苦労して割った時も気分がいいものだ。

結局全部気持ちいい?そして寒い日でも額には汗がにじむ。

俗に薪ストーブは薪を作る時、薪を燃やす時、ストーブで調理した暖かい食事を食べる時の三度温まるとう。薪割りの時にはこれを実感する。

30分ほどで割った薪。時間が経つほど割りにくくなるので、早く割りたいがあまり無理をすると腰を痛める。(実際少し痛くなった)慌てずに薪割りを楽しむつもりだ。

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