2008年11月11日火曜日

Steinway & Sons参上

今日は11月11日、Remembarace Dayだ。第一次世界大戦の終戦記念日だ。
開戦が1914年終戦が1918年。このところTVで第一次世界大戦のことをやっている。
しかし、既に90年以上前のことでこの悲惨な戦争に従軍した人は生きてはいない。それほど昔のことなのだ。

そんな日に、100年以上前に製造されたPIANOが我が家にやって来た。多分ドイツの工場で製造されたのだろうが、工場からどこに出荷され、誰の手を経て我が家にやって来たのだろう。その間に第一次世界大戦や第二次世界大戦をどのように潜り抜けて来たのだろうか?
今までの歴史と、私達が今ヨーロッパに居ることなど含めて非常に感慨深いものがある。

すごく風格のあるPIANOだ。奥行きが深くて家に入れる時に運送屋がとても苦労した。
設置したあと、私達が少し動かそうと思って押したがびくともしない。現代のUpright PIANOだと簡単に動くが、それとは全然違う。運送屋は二人で運んで来たが凄い!やはりこちらの人は日本人よりパワーがある。

PIANOのサイドには湾曲した彫刻がある。湾曲が鍵盤の下に接する部分にはアンモナイトのような渦巻き模様が施されている。

かみさんはまだこちらに渡る前に、ナウマン象のような牙とアンモナイトを装ったPIANOの夢を見たそうだ。そしてこのPIANOが正に夢で見たPIANOだったので凄く借りたくなったのだ。


鍵盤は白鍵が象牙、黒鍵が黒檀でできている。白鍵に筋が見えるのは象牙を継いでいる部分だ。当然ながら象牙は表面に付板のように貼ってあるだけで無垢ではない。 タッチは重からず軽からず、そしてしなやかな感じだ。普通のUprightにある軽さがない。
輝くSteinway & Sonsのロゴ。

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