英国の地方選挙と欧州選挙が行われた。その結果与党の労働党が大幅に議席を減らした。野党の保守党が第一党になった。労働党はUKIPという党にも負けて得票率で第三位になってしまった。保守党も思ったより議席数を伸ばせずBNPという党が始めて議席を得るなど保守党以外の野党に議席が回った。BNPのことは良くわからないが右派で移民に反対する党のようだ。あまり勢力拡大して欲しくない。
Gordn Brownは支持率が低く低迷していた。今総選挙があれば与党の保守党が政権を取るとずっと言われて来た。が昨年のリーマンショックの際に景気対策や新しい枠組みの構築についてイニシアチブを取り支持率を改善した。日本の給付金の迷走に比べVATを速やかに下げるなど明らかに日本に比べてスマートな政策が多かった。
しかし、労働党の閣僚が公費を不正使用したことが公になりまたもや支持率を下げた。閣僚が「Brownでは選挙に勝てないから辞職すべきだ」と捨て台詞を残して辞任している。Brownは辞めないと頑張っている。BrownはTony Blairから総選挙なしで首相の座を受け継いでいる。今首相を交代すると国民の審判を仰ぐために総選挙が必至なので労働党が政権を維持するためにはブラウンが踏ん張るしかない。逆に言うとブラウン降ろしをするということは国民の審判を受けることだと与党も認識している。
今の英国の政治はほめられた状況では無いが、少なくとも議会制民主主義に対する考え方は日本よりはまともだ。国民の審判を経ずにして3人も首相が変わった日本とは大違いだ。
かなり情けない状態になっている英国と日本の政治。その時にリーダーの行動や世論が両国でどう違うか見極めることは政治に対する根っこの部分が見えそうで非常に興味深いし有意義だと思う。
とは言ったもののこちらのニュースを読むのはなかなか骨が折れて大変、、
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